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この映画はタイトル自体はあまり認知されていないが、脚本家は有名。2004年のアカデミー賞で脚本賞(「エターナル・サンシャイン」)とったチャーリー・カウフマンの作品。一番有名な作品は「マルコビッチの穴」で、これはほとんど人が知ってるんじゃないでしょうか?
この三作を見た人はわかると思うけど、この人の作品は話自体が非常によく練られていて、観てて退屈しない。最近では稀有な感じの唸らせられるハリウッド映画。逆に返せば、ハリウッドは今深刻な脚本家不足に落ちいってるという事でもあるけど。というか脚本家は沢山いるのかも知れないけど、いい脚本が無いんだろう。大体良い作品は小説の脚色とかが多い。
この映画は微妙にマルコビッチの穴とつながっていて、主人公はマルコビッチの穴を手がけたあとのチャーリー・カウフマン(ニコラス・ケイジ)とその弟のドナルド(ニコラス一人二役)という一風変わった設定。カウフマンは『ランに魅せられた男』という作品の脚色をしてるんだけど、なかなかうまくいかなくいうえに、弟のドナルドが脚本家教室なんかに行ったりして、しかも成功なんかしたりしてイライラしてる。
そのうちチャーリーは『ランに魅せられた男』の原作者のスーザン(メリル・ストリープ)に惹かれて興味を持ちはじめ、脚本の完成つでいでに会いに行くつもりが、なかなか踏ん切りがつかないうちに彼女の秘密を目撃しちゃって・・・・と言うような、うまく解説できない奇想天外な展開の話。
本筋とはあんまり関係ないけど、この映画の中で弟のドナルドが良い事言ってて、その話が個人的には印象に残っている。ドナルドが中学だか高校だかの時に好きな子がいて、その子はドナルドの事を陰ではキモいみたいな事言っていた。そのことをチャーリーがドナルドに話すんだけど、ドナルドはその陰口の事を知ってて、正確には覚えてないんだけど、「人間には人に愛される権利は無いけど、誰かが人を愛する事を侵害する権利もない」みたいな内容のことを言う。つまり、その子に自分を好きにさせたり、好きになってもらう権利は、自分にはまったく無いけど、自分がその子を好きだという気持ちは、たとえその子にでも侵害する権利はないと言いたいわけ。この話には妙に納得させらたし、すこし感動した。
本質的には米国のインテリ達がもつ空虚感を上手く描いてる。スーザンはその代表で、ジョン・ラロシュはそんなインテリの渇望を、日常として満たしている様にそのインテリからは映ってしまう。もちろんそれは、幻想だけど、その幻想はどうしても人に必要なものとして観る我々には映る。
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レンタルビデオ屋で特に見たい映画ない時に、なんとなく借りてしまうジャンル。それはモンスターパニック/クリーチャー系の映画。むしろその為に作ってるんでしょ。コレ。だから、もうこれでもかっていうくらいの数があるんでしょ?ねぇ。
そのほとんどはB級映画。ストーリーはどれも大体同じで、男女合わせて10以内位の人たちが、次々と怪物に殺されたり食べられたり減っていくだけ。一応 取って付けたようなラブストーリーや友情物語があったりして、まあそれが、結構作品の出来不出来を左右したりもするけど、酷くて笑えるのがいい。そんなこ のジャンルからは、実に数々の名作がうまれている。エイリアン、スピーシーズ、アナコンダ、プレデター、ザ・グリード・・・・etc。内容が無いだけに作 り込むととんでもない傑作映画になっちゃたりする。さあ、映画見よう!っていう気構え(ミニシアター系などの小難しい映画に必要な)がなくても気楽に、ぺ ロッと見れちゃうのも傑作が沢山生まれる由縁かもしれない。頭も空っぽになる。まあもともとあんまり中身は入っていない。
で、仮説として、もし自分がそういう映画の登場人物になるとしたら、どれがいいか?僕は上に挙げた映画のどれにも出たくない。エイリアン・・・・・・お腹 破れるのはチョット。。。スピーシーズ・・・・・・がっつきすぎのセッ〇ス狂なんて。。。アナコンダ・・・・・・巻きつかれて骨砕かれたりはキツイ。。。 プレデター・・・・・・生き残れる希望が薄すぎる。。。ザ・グリード・・・・・・じわじわ消化されるのはヤダ。で、どれもこれも嫌な訳だけど、ひとつだけ 出てもいいかなと思う映画がある。そう、それが、トレマーズ。
われらがグラボイズ。この映画はくだらなさでは他の追随を許さない。主役のグラボイズ君たちは地中を移動して、足音が聞こええると、そこの人間をぺロッと 一口にしちゃう。なんか食べられる方の人間にもあまり悲壮感がなくて、まあこういう死に方も悪くないかなぁと思っちゃったりする感あり。グラボイズ君たち と人間達との戦いも、なんかほのぼのしていて、どっちが死んでも「ああやられちゃった」なんて声が聞こえてきそうなとこもイイ。こういう真剣味が皆無の映 画で、しかもおもしろい映画は、作れそうでなかなか作れない。
劇場公開なんてされないけど、4作目まで出てるあたりは、かなりコアなファンがいるんだろうと思う。向こうでは、TVシリーズもある。ちなみに、グラボイズ君は毎回進化していくが、その進化がまたなんとも笑える。
特に見たい映画はないけど、なんか面白いの見たいなって時には最高の一本だと思います。観ていて腹が立たない希有なモンスターパニック。金曜ロードショウ的アーキテクチャだ。
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チェ・ゲバラ映画。
かっこいい。ただひたすらにチェ(アルゼンチンの言い回しで「おぃ!」とか「ようっ!」の意味らしく普通は親しみを込めて使うみたいです)がかっこいい。某宮崎映画の宣伝文句が確か「かっこいいとはこういうことさ」だったが、僕ならその言葉をチェに冠したい。本人著の原作読んだわけじゃないですが、チェの優しさがひしひしと伝わってくる。チェ・ゲバラ役の俳優はメキシコ期待の新人みたいだけど、優しいけど、力強くて、弱者を虐げるものは絶対に許さないって目を確かにしている。
自分は80年代生まれで、チェ・ゲバラが当時どういう存在だったかいまいち実感がわかないけど、知識としてもキューバ革命の立役者ということしか知らないが、そういう細部を知らなくてもこんな魅力的な人物が現代にいたら世界はもう少し違ってたんじゃないか思わせる説得力がある。もちろんチェ・ゲバラの思想には歓迎出来ない部分が多々、というかかなりあるけど、それとチェ自身の魅力は別物と個人的には思う。
ストーリーは若者二人がバイクで南米を貧乏旅行するお話。お金はないけどラテン系のノリでなんとか旅を続けていくうちに、チェの瞳に貧困と権力者の搾取によって疲弊している南米の民が映り始める。そして、旅の目的地であるハンセン病の治療院で、チェはそうした人々救おうと静かな決意をする。おそらくこの映画で一番感動的であろうチェが川を泳いで渡るシーンには、そんな決意といろいろなメタファーが潜んでる。(チェ・ゲバラについて詳しい方はさらに思う所があると思う)チェは川を渡る事で、革命家になったのかもしれない。
追記:
チェ 28歳の革命 / 39歳別れの手紙
併せて観たい。
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