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3Dで鑑賞。
話題になっている冒頭の追憶のシーンでもう完全にやられてしまった。素敵な映像と素敵な音楽のみで語られるカールじいさんの人生。映画というものの本質的な力を感じさせられる。
追憶の中に生きるじいさん。妻と思い出のみがじいさんのすべてで、それ故に頑なになっているじいさん。そして、その頑なさが災いしてしまう。妻の夢を叶える為に、そこから冒険を決意していくじいさん。
その一連の流れだけでもう素晴らしかった。沢山の風船につながれた家が飛び立つシーンも作り込みが凄い。ディティールへの拘りが最高の演出になっている。プロの仕事だ。
また、吹替版で観たのだけれど、作中の本の内容まで日本語で書いてあった。。。これ多分各国語のバージョンがあるんだろう。制作スタッフの世界中の観客に対する心配りが感じ取れる。
話の展開は、全く予想もしないもの。そして随所に盛り込まれた笑いと哀しみ。
実際、観ながら、頑固なじいさんが、死別してしまった妻の果たされなかった夢を叶えるものだと思っていたのだけれど、そういう話ではなかった。描かれていたのは、過去との決別であり、非常に前向きな決意の話だった。
宮崎駿がこんな言葉を寄せているのを劇場のポスターでみかけた。
「実はボクは、追憶のシーンだけで満足してしまいました。追憶と同時に『古い夢』と『新しい夢』を描いていくこと。それが面白かったですね」
確かに、古い夢だけを描いたのであれば、それ程面白い映画ではなかったと思う。その古い夢に別れを告げるという辛さがなんとも前向きに描かれてるのが、涙を誘う。妻の夢を叶えたと思った途端に失ったもの、そこでじいさんが下す決意と、じいさんが捨て去るもの。古い夢と新しい夢が混じあうシーンゆえに非常に切ない。この映画中で最高のショットもここにある。
もう年末だけれども、とても良い映画を観せてもらった。あとは、『アバター』を観たら今年は映画納めかな。
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