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初のタナダユキ作品鑑賞。
この監督は才能ある人みたいだけど、
若い上に、結構カワイイですね。
メディアに露出しても見栄えするんだろう。
いろいろ現代的かつ若者的な問題を取り込んで上手く纏めてあるけど、
なんか最近こういうのを分析的に言葉に置き換えるのめんどくさくなってきたぞ。
で、蒼井優は相変わらず文化系男子だったらほっとけない感じを醸し出していた。
冒頭の「シャバダバシャバダバ」とかどきっとするけど、
こういう視点の女の子の描き方は、他ではあんまりみないけど、
結構なリアリティをもっているように感じるな。
男の前で絶対現出しないんだろうな。こういう部分は。
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超一流の殺し屋が見せる心の隙間。まあ、ちょっと隙ありすぎだけどね。
アマゾンのレビューだと結構酷評されているようだけど、個人的には良くできていると思ったな。舞台がタイという事もあって(だからバンコックな訳だけど、なんでバンコクじゃなくて、バンコックなのかは分からない。。。)町の熱気とか、湿度が伝わってくるのだけど、それが作品全体として艶になっている感あり。もちろん、さらにオデコが後退しているニコラス・ケイジのモノローグが何とも切なく、これも艶要素に加点。
冒頭に、ケイジ先生が殺し屋の掟をご丁寧に説明してくれるんだけど、それをご本人が率先してお破りになられる。つまり、もう殺し屋家業に疲れていて、人間的な暮しに対する渇望が絶頂になってしまっているという導入だ。だから、手際の良い殺しのシーンも、主人公の心の隙が気になって、ハラハラドキドキする。上手い。
特に、薬局での聾唖の美人店員との何気ないやりとりで、どうしようもなく心が傾いてしまうあたりなんか堪らない。それぐらい、ケイジ先生は孤独なのだ。そんな、男なら分かるであろう心の揺れが上手く撮れてる。まあ、女性からすれば、『馬鹿みたい』という事になるだろうが、これが多分多くの男が理想とする男だ。
主人公の孤独を浮き彫りにする演出は、随所に凝らされていて、象の絵を逆さにするとこや、町で見かけた物売りの少女との視線のやりとりとか、こういうのは最近結構弱いです。俺。
それと対置するように、主人公のテキパキとした殺し屋のプロフェッショナルな仕事ぶりが描かれるのが、また良い。仕事に対するストイックさが、主人公が人の温もりを真剣に求めている事を、逆に浮き彫りにしている。
丁寧に作り込まれた大人の男のハードボイルド映画です。
以下の予告編だと、単なる殺し屋の映画に見えるけど、全然そんな感じじゃないんだよなぁ。。。予告編の作り方間違ってるぜ。。。
アカデミー賞最多ノミネートだったのに残念だったね。
悪くない作品ではあったけど。。。
この監督
デヴィッド・フィンチャー - Wikipedia
- エイリアン3 Alien3(1992年)
- セブン Se7en(1995年)
- ゲーム The Game(1997年)
- ファイト・クラブ Fight Club(1999年)
- パニック・ルーム Panic Room(2002年)
- ゾディアック Zodiac(2007年)
- ベンジャミン・バトン 数奇な人生 The Curious Case of Benjamin Button(2008年)
主人公の心情の変化を丹念に追うとか、ちょっとしたカットで劇的な心理描写をしてみるとか、そういう基本的な事が出来ないのに、「ドーン」ていう画だけは好きです。というあり方はやっぱ監督としては駄目だ。
とここまで言っておいてなんだけど、ベンジャミン・バトンはそんなフィンチャーにしては、少しはしっとりした演出が出来る様になったね。良かったね感はあった。画を物語の必然として位置づけれているかと言うとそうでもないけど、まあなんとか分かるよというあたり。作品自体も、人生を逆に生きる男を主人公としながらも、悲劇性は薄く、淡々と彼の人生を描くという内容だったのも幸い。ブラピは相変わらず端正だし、ケート・ブランシェットも悪くなかった。
ただし、特殊メイクがいかんともし難い。。。もうちょっとなんとかならんのか?
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衝動買いその1。
とりあえず戦争を描いた作品ではピカ1。
(前もエントリにした気がするが・・・)
とにかく徹底したリアリズム描写に非常に感銘を受ける。
全十話を四段階評価するとこんな感じ。
B-B-A-B-C-S-A-B-B-B
という訳で、やはり衛生兵にスポットを当てた第6話が素晴らしすぎる。
兵士達が戦争という状況を受け入れるという心理的プロセスを、
これ程巧みに描いた映像作品を、僕は他に知らない。
↓こんな作品
ある意味では、映画という枠組みを大きく逸脱している。
今夏最大問題作という事になると思う。本来なら、何の事前情報も得ずに劇場に直行して欲しい映画ではあるので、出来れば、以下の内容は、本作を観た後読んでください。ただし、大きな精神的ショックを受ける映画なので、見る際はある程度の覚悟を持って鑑賞に望むように。
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この映画のテーマは「自殺」。あの有名なロスのゴールデンゲートブリッジで、自ら命を絶った人と、その遺族、友人達のインタビューで構成された映画である。当然、命を絶つ瞬間の映像も納められている。その事が、この映画が今夏(というか映画史上最大の)問題作たらしめている。
初めに断っておくが、この映画の製作スタッフは、ゴールデンゲートブリッジに張り込んで、ただ漫然と自殺する人を待っていた訳ではない。監督はインタビューで次の様に答えている。
「撮影前に、スタッフのみんなでルールを決めたんだ。われわれはフィルムメーカーである前に一人の人間なのだから、誰かが柵に足をかけたときにはすぐに通報しようってね。」
実際、彼らの通報で6人の命が救われた。さらに、制作中は、インタビューを行った遺族や、友人達にも、その撮影の目的を伝えなかった。撮影を知り、それで自殺を志す人を生まない為に、どのような機関にも撮影の事は伝えなかった。(もちろん、それで遺族との間に軋轢も生まれる事もあったという)。映画が悪戯に自殺を助長しない様に細心の注意を払って制作が行われていた事は、監督始めスタッフの名誉の為に言っておく。
しかし、それでも全ての自殺を止める事は出来なかった。それは、表情や行動だけからは、その人が自殺を考えているのかどうか見極める事が出来なかったからだと言う。
ゴールデンゲートブリッジの自殺者数は世界最多で、現在までに1300人以上の方が、あの橋で命を絶っている。監督は、なぜゴールデンゲートブリッジが最後の場所としてこれほどまで選ばれるのか以下の様に語っている。
「交通の往来が多く、それまで自殺が多発した場所を選ぶのは、止めてほしいという感情のかけらがあり、また、誰かとつながりたいというかすかな望みの現れではないでしょうか」
また、監督の撮影意図は次のインタンビューの問答に集約されている。
――自殺者そのものを撮影しようというアイデアは、いったいどうやって思いついたんですか? また、本当に実行しようと思った理由は?
だからこそ
食い止める事が出来る自殺だってある。恐らく、この映画のスタンスはそのあたりにあるのだと思う。この映画の中心的な人物に据えられているジーンという自殺者の遺族は、「愛されているという自覚があれば助かったかも」と語る。それは、もしかしたら食い止める事が出来る自殺の一つだ。
自殺は、世界共通のタブーとされているが、ある意味では、タブーである事が、自殺を考える人から近親者への相談の機会を奪い、退路を断ち、自殺に追い込んでいる場合だってあるはずで、それは確実に止める事が出来、変える事が出来る。その意味で、この映画が製作された事の社会的意義は大きいと思う。この映画はタブーに対して、しっかり向き合い、そういう可能性がちゃんとある事を示唆した訳だから。
自殺という問題に真剣に取り組むのは、社会というものが機能する上で、最低限の責任であるのかもしれない。
参考にしたページ(主に監督のインタビュー)
www.cinemacafe.net/news/cgi/interview/2007/06/1970/
www.pia.co.jp/cinema/tokusyu/interview/070615_bridge/interview.html
www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/archive/news/2007/06/20070607org00m200105000c.html
www.asahi.com/culture/movie/TKY200705280322.html
公式
the-bridge-movie.com/
今夏最大問題作という事になると思う。本来なら、何の事前情報も得ずに劇場に直行して欲しい映画ではあるので、出来れば、以下の内容は、本作を観た後読んでください。ただし、大きな精神的ショックを受ける映画なので、見る際はある程度の覚悟を持って鑑賞に望むように。
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この映画のテーマは「自殺」。あの有名なロスのゴールデンゲートブリッジで、自ら命を絶った人と、その遺族、友人達のインタビューで構成された映画である。当然、命を絶つ瞬間の映像も納められている。その事が、この映画が今夏(というか映画史上最大の)問題作たらしめている。
初めに断っておくが、この映画の製作スタッフは、ゴールデンゲートブリッジに張り込んで、ただ漫然と自殺する人を待っていた訳ではない。監督はインタビューで次の様に答えている。
「撮影前に、スタッフのみんなでルールを決めたんだ。われわれはフィルムメーカーである前に一人の人間なのだから、誰かが柵に足をかけたときにはすぐに通報しようってね。」
実際、彼らの通報で6人の命が救われた。さらに、制作中は、インタビューを行った遺族や、友人達にも、その撮影の目的を伝えなかった。撮影を知り、それで自殺を志す人を生まない為に、どのような機関にも撮影の事は伝えなかった。(もちろん、それで遺族との間に軋轢も生まれる事もあったという)。映画が悪戯に自殺を助長しない様に細心の注意を払って制作が行われていた事は、監督始めスタッフの名誉の為に言っておく。
しかし、それでも全ての自殺を止める事は出来なかった。それは、表情や行動だけからは、その人が自殺を考えているのかどうか見極める事が出来なかったからだと言う。
ゴールデンゲートブリッジの自殺者数は世界最多で、現在までに1300人以上の方が、あの橋で命を絶っている。監督は、なぜゴールデンゲートブリッジが最後の場所としてこれほどまで選ばれるのか以下の様に語っている。
「交通の往来が多く、それまで自殺が多発した場所を選ぶのは、止めてほしいという感情のかけらがあり、また、誰かとつながりたいというかすかな望みの現れではないでしょうか」
また、監督の撮影意図は次のインタンビューの問答に集約されている。
――自殺者そのものを撮影しようというアイデアは、いったいどうやって思いついたんですか? また、本当に実行しようと思った理由は?
自殺って、表立って議論することすらはばかれるような、世界的にも大きなタブーだと思うんだ。それに自殺って普通、カギのかかったバスルームや寝室、倉庫 や森の中なんかで行われるから、普通なら他人が目にすることができないよね。でもゴールデンゲートブリッジの場合は、状況がまったく違うんだ。あの橋はさ んさんと太陽に照らされた国の記念碑、言うなればアメリカの宝なのに、白昼堂々と自殺が行われている。僕はこの特殊な“公共的な自殺”を描くことで、もっ と大きな視点から、われわれ自身が決して触れたがらない心の暗い一角を探索するができると考えたんだ。自殺については、きっと誰もが一度くらいは自殺が頭 をよぎったことがあるだろうし、絶望という感情も非常に普遍的なもの。人によっては右から左へ通り過ぎる程度かも知れないけれど、一度目撃したり真剣に考 えたりすれば、もはや一晩寝て忘れられるようなことじゃなくなり、“自殺”という概念に取り憑かれてしまうんだ。
と、ここから個人的な感想を書こうと思っていたんだけど、止めた。この映画を自殺という一般論に敷衍して考えようと思ったのだけれど、一般論としての自殺なんて、何の意味もない。という事をこの映画は言っている訳だから。当たり前だが、人が自殺に至る理由は様々で、その原因は人の数だけある。もちろん、社会にその責任が還元されるべき自殺もあるし、精神的疾患が原因の自殺もあるだろう。でも、そうじゃない自殺もある。また、全ての自殺が罪だとも、悪だとも思わない。正当な自殺なんてものがあるわけじゃないが、全ての自殺が不当だとは考えない。だからこそ
食い止める事が出来る自殺だってある。恐らく、この映画のスタンスはそのあたりにあるのだと思う。この映画の中心的な人物に据えられているジーンという自殺者の遺族は、「愛されているという自覚があれば助かったかも」と語る。それは、もしかしたら食い止める事が出来る自殺の一つだ。
自殺は、世界共通のタブーとされているが、ある意味では、タブーである事が、自殺を考える人から近親者への相談の機会を奪い、退路を断ち、自殺に追い込んでいる場合だってあるはずで、それは確実に止める事が出来、変える事が出来る。その意味で、この映画が製作された事の社会的意義は大きいと思う。この映画はタブーに対して、しっかり向き合い、そういう可能性がちゃんとある事を示唆した訳だから。
自殺という問題に真剣に取り組むのは、社会というものが機能する上で、最低限の責任であるのかもしれない。
参考にしたページ(主に監督のインタビュー)
www.cinemacafe.net/news/cgi/interview/2007/06/1970/
www.pia.co.jp/cinema/tokusyu/interview/070615_bridge/interview.html
www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/archive/news/2007/06/20070607org00m200105000c.html
www.asahi.com/culture/movie/TKY200705280322.html
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