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久しぶりの村上春樹のエッセイ。

相変わらず読み易く、買ったその日にすらすらと読み終わってしまったが、内容的には「ズシリ」と重たい。タイトルは、彼のライフワークである「走ること」だが、「走ること」についての語りは、そのまま、小説家として生きてきた四半世紀を語り、これからの小説家として姿勢(走り方)を、暗に語ってい る。微かなメタファーとして。

彼は、また、走れなった日々、あるいは走らなかった日々について語る。そこが、小説家として村上春樹を愛読する一読者としては、非常に興味く、また「ズシリ」ときたとこでもある。

村上春樹は、今年で58歳である。いくら頑張って走っても、30代40代の頃のようには行かない。その様な自身の肉体を、冷静に見つめつつも、戸 惑っている村上春樹は、「海辺のカフカ」の以降の空白期間と重なっている様にもみえる。立て続けに刊行された翻訳書(フィッツジェラルドの「グレート・ ギャッツビー」、チャンドラーの「ロング・グッドバイ」。共に彼にとって重要な意味をもつ2冊)も、その様な文脈で見ると、何か自分自身に洗い出しの様な ものとも受け取れなくもない。

いづれにせよ、彼はまた走り始めた。これまでとは違う確度で、「走ること」の意味を再度掴み直そうとして、走り始めた。それは還暦を間近に控えた 人間なら誰でも通る通過儀礼なのかもしれない。肉体が衰退した人間が、それまで生き方のシフトを人生から迫られているだけなのかもしれない。その辺りの感 覚は、まだ26歳の人間にとっては想像の埒外にある。ただ、彼の「走り方」の真摯なスタイルは、26歳の人間をも鼓舞する力強さと静謐さがある。これまで の村上春樹の文章からは、感じるとる事が出来なった種類のものだ。

次の長編作品が、とても、楽しみだ。
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完璧なドキュメンタリー映画。

とりあえず素晴らしい映画なので是非映画館に足を運ぼう。
今年度公開作品ベスト3に入る大傑作。

詳しい感想は、その内別エントリでアップ予定。
ギャラの総額は史上最高!・・・だからどうした!

仲間の復讐に託けた、ただのカジノ泥棒のお話なんけど、これだけのスターを集めれば客は集まるだろうという制作サイドの態度が透けてみるシークエンスだらけで些か白ける。演じてる俳優達も、スカしている。要するに全体的に映画作りに対するやる気がない。

コレ作るだけの制作費があれば、もっと面白い映画が軽く100本は作れるだろうに・・・。もったいない。
トランスフォームするとこは凄い。

一応、この夏の(もう終わりだけど)の大作映画だけの事はあるけど、
マイケル・ベイ映画なので、作りは大味。かなり適当。
でも、トランスフォーマーなんてテーマをちゃんと万人受けするエンターテイメントに仕上げる手腕は見事。

但し、

本当にこの映画を楽しめるのは、
トランスフォーマー達のお寒いギャグにクスッとできる人と、
大量に登場するラプター(F-22)に失禁してしまう軍事マニアの人だけ。

該当者は必見。

こういう映画ばっか観ていると、本当に頭空っぽになっちゃうけど、
こんな暑いと何にも考えたくないし、まあ丁度よかった。
やはりディズニーのピクサー買収は成功だった訳だ。

ピクサーは非常にいい意味で職人的な仕事をする集団であるようで、今回の「レミーのおいしいレストラン」も、キャラクター作り、ストーリーテリング、映像に関する拘り、どれをとっても一級品で、手抜きがない。コンスタントにこれだけのクオリティの物語を作れるのは、当然ながら、並大抵の事ではない。確かに、よく出来すぎていて詰まらないという部分もあるが、それはまあ。ねぇ・・・。

ともかく、ピクサーがこれだけキャラがたった映画を1本作る度に、ディズニーは、あの舞浜にあるミッキーマウス的な遊園地に作る、あたらしいアトラクションのネタが増える訳で、お互いにハッピーな事である。

話がそれたけど、映画はホントによく出来いるので、是非お腹を空かせて映画館へ。
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