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超一流の殺し屋が見せる心の隙間。まあ、ちょっと隙ありすぎだけどね。
アマゾンのレビューだと結構酷評されているようだけど、個人的には良くできていると思ったな。舞台がタイという事もあって(だからバンコックな訳だけど、なんでバンコクじゃなくて、バンコックなのかは分からない。。。)町の熱気とか、湿度が伝わってくるのだけど、それが作品全体として艶になっている感あり。もちろん、さらにオデコが後退しているニコラス・ケイジのモノローグが何とも切なく、これも艶要素に加点。
冒頭に、ケイジ先生が殺し屋の掟をご丁寧に説明してくれるんだけど、それをご本人が率先してお破りになられる。つまり、もう殺し屋家業に疲れていて、人間的な暮しに対する渇望が絶頂になってしまっているという導入だ。だから、手際の良い殺しのシーンも、主人公の心の隙が気になって、ハラハラドキドキする。上手い。
特に、薬局での聾唖の美人店員との何気ないやりとりで、どうしようもなく心が傾いてしまうあたりなんか堪らない。それぐらい、ケイジ先生は孤独なのだ。そんな、男なら分かるであろう心の揺れが上手く撮れてる。まあ、女性からすれば、『馬鹿みたい』という事になるだろうが、これが多分多くの男が理想とする男だ。
主人公の孤独を浮き彫りにする演出は、随所に凝らされていて、象の絵を逆さにするとこや、町で見かけた物売りの少女との視線のやりとりとか、こういうのは最近結構弱いです。俺。
それと対置するように、主人公のテキパキとした殺し屋のプロフェッショナルな仕事ぶりが描かれるのが、また良い。仕事に対するストイックさが、主人公が人の温もりを真剣に求めている事を、逆に浮き彫りにしている。
丁寧に作り込まれた大人の男のハードボイルド映画です。
以下の予告編だと、単なる殺し屋の映画に見えるけど、全然そんな感じじゃないんだよなぁ。。。予告編の作り方間違ってるぜ。。。
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1974年の地下鉄サスペンス「サブウェイ・パニック」のリメイク作。監督はトニー・スコットなので、スタイリッシュな映像が楽しめた。その映像的な遊びがあんまり五月蠅くないのも良かった。
脚本は、ベースが74年のものだから、骨太でしっかりとエンターテイメントしている。それを現代的な要素で上手くアレンジしてある。
登場人達も、平板な善人/悪人ではなく、うまく人間味が出ている。
あとは、犯罪に立ち向かう、地下鉄職員、警察官、市の職員がそれぞれのプロの仕事ぶりを見せてくれる。まあ、多少のドジもあるけど、みんなそれぞれいぶし銀の活躍をする。
久々に素直に評価できる、クライムサスペンスムービーを見させて頂いた。感謝。シルバーウィークの最終日にちょうどいいんではないかと思う。
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画集なんてもんは普段は殆ど買いませんが、いろいろと調べ物をしている最中に、近藤喜文の名前を思いだし、そういえば画集とかあったよなぁという感じで購入。一般には多分有名ではないだろうから、簡単に説明すると、かのスタジオジブリを支え続けたアニメーターの方です。『耳をすませば』という作品では監督もしています。が、1998年1月12日に惜しまれつつも亡くなられてしまいました。詳しくは↓
近藤喜文 - Wikipedia
この画集は、その近藤喜文さんが、日々描き貯めていた色鉛筆のスケッチ集。別になんでもない、日常の一コマを切り取ったスケッチで、近所や仕事場の近くの風景が題材の様。といっても単なる風景画ではなく、必ず人の姿が描かれている。その人の描かれ方に、いそうでいないと感じがとても出ている。各スケッチの下に簡単なコメントが書いてあるんだけれど、絵をみてコメントを読むと、この人は本当に人間に興味を持って、よく観察している。どの絵からも透徹した優しい視点を感じる。絵描きの眼だ。とにかく、描かれている人間がみんな魅力的に見えるから不思議だ。確かに貴重な才能だったんだな感心すると同時に、やはり早すぎる死だったんだろうとも思う。最後には、児童文学作家の中川李枝子(「ぐりとぐら」の作者)氏のコメントが寄せられている。
近藤さんはどんなに忙しくても、ふとふり返る人だった。やさしいけれども真剣な眼差しで「人間」を見ていらしらしたのだなあと思う。
『ふとふり返ると 近藤喜文 画文集』
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『1Q84』読み終わってから、ずっと読み返そう読み返そうと思っていたので読み返した。
したら、タイムリーにこんな記事。
村上春樹氏:「1Q84」を語る 「来夏めどに第3部」
ああ、やっぱりBook3でるんですね。で、『アンダーグラウンド』だけど、これは実際に社会に出て働いている人間じゃないと分からないと思った。皮膚感覚として。学生の時に読んだ印象と全然ちがった。
事件当日の話はまあいろいろと思うけど、何よりもそれぞれの被害者の方の生きてこられたプロセスのリアリティを感じて、何とも堪らない気持ちになると同時に、非常に勇気を貰えた。
ああ、市井の人はそういう思いを抱えて生きているんだなぁ。という何とも言えない感慨を得た。別にみんなたいそうな志をもっている訳ではない。ただ、良心があって、守りたい人がいて、ちいさな自分の想いを守ろうとしている。いろいろな人がいるし、全員が善き人でもない。あたりまえだけど、オウムも善人を狙ってサリンを撒いた訳じゃないので。
ただ、そういう状況で、人のそういう善き側面が現出しただけの事にすぎないけれど、同時に社会というものの脆さが露呈している。社会が駄目であっても、個人は個人のナレッジの中で治癒しようとしている。そういう人間の底力というかタフさというのは、本書の至るところで何度も何度も感じた。こうなってくると社会が間違っているなんて一概に言えなくなってきて、だって、社会の構成員がこんなにもタフなわけだから。そういう意味では、これは日本人というものを良く表現した本でもあるかもしれない。
ともかく、人々の人生の混沌がそのまま放り出されている様な内容で、善悪とかそういう二元論を超えた強烈なダイナミズムが現出している。そして、社会の自浄能力ともでいうのだろうか?そういうものをものすごく感じた。
じゃあ、今の社会のその自浄能力はどうなっているかっていうと、これはもうこの本を読んだ後ではわからないとしか言いようがない。。。
これは単なる地下鉄サリン事件の被害者の記録の書ではなく、人の総体として日本を活写した稀代のノンフィクション作品。未読の人は是非読んだ方がいい。
久しぶりの映画館での鑑賞。
大人気だった、X-MENシリーズのスピンアウト作品。で、ウルヴァリンって映画だけみているとX-MENのリーダーみたいだけど、実はサイクロプスなんだね。どうやら、巷では主人公(笑)という別名があるらしいけど、可哀想ですね。
ウルヴァリンがウルヴァリンになる前のお話で、セイバートゥースが兄だという設定なんだけど、X-MEN1で登場してあっさり死んでたよね。と思ったら、X-MEN1での登場は無かった事で、という前提らしいです。まあ、話の整合性を保つためには仕方がないもしれないけど、こういうのがエスカレートすると、実はストームはサクロプスは又従兄弟で、プロフェッサーXとマグニートーは実の兄弟だったとか、まあなんでもありなっちゃうよなぁとも思うけど、別にスーパーマンがX-MENに加入しました、よろしく!とか言ってもそれはそれで面白いか。
あとウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンのビルドアップされた体が凄い。もう究極の肉食系男子だ。
まあ、アクション映画としては平均点以上でした。続編の制作も、もう決まっていて、その他にも、別キャラのスピンオフが5作も制作が決定しているそう。『スパイダーマン』も6まで制作が決まっているそうだし、当分スーパーヒーローには困らないですね。
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