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極東ブログで紹介されていたので、読んでみた。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2008/04/10_d02a.html

それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条
Kent M. Keith 大内 博

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この逆説の十戒は、
ネットの至る所にコピペされているし、多くの所で訳されている。
個人的にはfinalvent氏の訳が好みだが、原文も味わいがある。

で、

この不合理な処世訓の真意は、極東ブログでも引用されているが、
ここでも、もう一度引用してみる。

 この世界は狂っているということをまず認める、そこから始めるのが最善です。この世界はまったくどうかしています。
  (中略)確かに、この世界は狂っています。あなたにとってこの世界が意味をなさないと言うのなら、それはあなたの言うとおりです。この世界はまったく意味をなしていません。
大切なことは、それについて不平を言うことではありません。希望をすてることでもありません。それはこういうことです。世界は意味をなしていません。し かし、あなた自身は意味をなすことが可能なのです。あなた自身は一人の人間としての意味を発見できるのです。それがこの本のポイントです。これは、狂った 世界の中にあって人間として意味を見つけることについての本です。

で、こう続く。

この世界は狂っていますが、あなたは狂っていません。
(中略)これから死ぬまでのあいだ、正しいと思うこと、良いと思うこと、真実であると思うことを、あなたにとってそれは意味があるというただそれだけの理由で、実行する事は可能です

これはもちろん安易な自己啓発というレベルのお話では、ない。

この逆説の十戒を、マジで実行すると、恐らく社会から弾き飛ばされるだろう。
それはそれとして、やり遂げなさい。

という様に11番目の逆説にする事も可能ではあるが・・・。

ここに一つの残念な真実がある。

・未だ嘗て、社会と真剣にやり合って、生き残った人間は一人もいない。

僕の好きな小林秀雄は、同じ事をこんな風に表現していた。(うる覚え、かつ、出典不明)

・犬はしっぽを振れるが、しっぽは犬を振れない。この事実は深刻である。

逆説の十戒とは、

あなたはしっぽだ。それはそれとして、振りなさい。

という事を言っている。そう、そういう事を言っている。・・・・・・そういう事を言っている。

人生の意味をなすとは、そういう事だと言っているのだ。
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