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あけましておめでとうございます。今年も不定期更新になりそうですが、
出来るだけ頑張って・・・・更新できるといいなぁ~。
という訳で、2007年度公開映画総評
個人的に劇場で鑑賞した中で印象に残ったものは大体以下。
・「ボーン・アルティメイタム」
人気作の続編を成功させるのは、映画界では並大抵のことではないけれど、このボーンシリーズは、毎回、前回を上まわるポテンシャルで終に完結までもっていってしまった。ここまで完成度の高い3部作映画、僕の知る限り他にない。恐らく映画史に残るのではないかと思う。
・「シッコ」
マイケル・ムーア史上最高傑作。これについては、ホントに、改めて独立したエントリをちゃんと書きます・・・。
・「ブラックダイヤモンド」
佳作。ディカプリオ先生、久しぶりにいい脚本をチョイスした。ハリウッドの、しかもワーナーで、よくこんな世界的なタブー に触れる企画が通ったもんだとまずは感心。こういう切り口の勇気のある映画が今後も沢山出る事を望む。
・「デジャヴ」
佳作。シナリオとして整合性は取れていないが、初見時のインパクトはピカ一。まあ、僕は大体においてこういう映画が好きであり続けている。人間的成長と、映画の嗜好に、相関関係はないという生きた例証。あるいは、人間的成長がないという欠陥なのかもしれんけれども・・・。爆。
・「ザ・シューター/極大射程」
大体のおいて同上。こっちの方が映画としてクオリティは低いが、個人的にはこっちのが好き。マーク・ウォールバーグが2発も撃たれてるのに、全速力で逃走なんかしちゃうの見れば、そりゃニヤニヤもする。しないか。爆。
・「ブリッジ」
社会派ドキュメンタリーだけれども、ドンデモ映画というニッチに鎮座。
・「それでもボクはやってない」
邦画/洋画問わずに1本挙げろと言われたら、やっぱコレ。テーマも然る事ながら、緻密に構成され、無駄なシーンが殆どない事を再見して確認。素晴らしい。映画として楽しませ、かつ、観客の心にしっかりと問題意識を打ち込む、という社会派映画としてのお手本と呼ぶべき作り。全ての日本人が見るべき大傑作。DVD購入検討中。
---全体としての総評---
基本的には今年も洋画中心の鑑賞。洋画陣営は安定していて、月に1本位はハッっとさせられる作品があった。
対して邦画は、一昨年とっても元気だっただけに、稼いだお金を盛大に使っているなという印象は受けた。
「どろろ」
「青き狼 ~地果て海尽きるまで~」
「そのときは彼によろしく」
「俺は、君のためにこそ死ににいく」
「西遊記」
「HERO」
等大作、話題作がバンバン作られた。年末には「椿三十郎」もあったし(コケたけど)。どれも見てはいなけど、やっぱり日本映画界がまだまだ成熟してないという事なんだろう。せっかく稼いだお金が身に付かないというかなんとうか。
もちろん、あまり映画を見ない客層をターゲットにしているこれらの映画な訳だが、そういう映画こそ、丁寧に作り込み、観客に映画独自の面白さを伝える努力を最大限に払い、新たな映画好きを増やす戦略を執るべきなのだが(そしてそういう所にこそお金をかけるべきなのだが)、そういった気配はなし。どれもどれもテレビドラマの2時間拡大版に過ぎず、コアな映画ファンとそうでない層との溝は埋まらず。
映画の鑑賞スタイルが完全に2局化しているのは以前からだが、もっと、手軽/気軽かつ有意義な時間の過ごし方としての映画鑑賞というスタイルが拡がると色々と変わる可能性がある。そうならないのは、スノッブな上から目線の映画ファンとか、話題性や流行だけで映画をバンバン作る日本映画業界に大きな構造的な問題あるわけで、その割をくうのは、いつも僕(ら)の様な普通の、只の、映画好きな訳だ。大体1800円の鑑賞料はいつになったら改定されるんだか・・・ごにょごにょ。
もとい
文句ばっか言ってるが、良かった邦画も幾つかある。
「サイドカーに犬」
「クワイエットルームへようこそ」
等、どちらも興行的には失敗だろうが、佳作。
今年も洋画中心の鑑賞になると思うが、なんでも良いから、おもしろい映画が一杯観たい。
---番外編---
一般性はないが、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は、完成度の高い作品だった。今のところ邦画の流れを変えるポテンシャルを有しているのは、こういうアニメ映画だけである。今年は、押井守の新作、宮崎駿の新作が控えている。また色んな記録を塗り替える事だろう。しかし、アニメ業界はアニメ業界で、いろいろ構造的な問題を抱えている・・・。うーむ。
あと、去年は、
「アイ・アム・レジェンド」
「ナショナル・トレジャー ~リンカーン暗殺者の日記~」
を観た。どちらも取るに足らない作品だった。
制作費の割りにはパンチ力不足。
出来るだけ頑張って・・・・更新できるといいなぁ~。
という訳で、2007年度公開映画総評
個人的に劇場で鑑賞した中で印象に残ったものは大体以下。
・「ボーン・アルティメイタム」
人気作の続編を成功させるのは、映画界では並大抵のことではないけれど、このボーンシリーズは、毎回、前回を上まわるポテンシャルで終に完結までもっていってしまった。ここまで完成度の高い3部作映画、僕の知る限り他にない。恐らく映画史に残るのではないかと思う。
・「シッコ」
マイケル・ムーア史上最高傑作。これについては、ホントに、改めて独立したエントリをちゃんと書きます・・・。
・「ブラックダイヤモンド」
佳作。ディカプリオ先生、久しぶりにいい脚本をチョイスした。ハリウッドの、しかもワーナーで、よくこんな世界的なタブー に触れる企画が通ったもんだとまずは感心。こういう切り口の勇気のある映画が今後も沢山出る事を望む。
・「デジャヴ」
佳作。シナリオとして整合性は取れていないが、初見時のインパクトはピカ一。まあ、僕は大体においてこういう映画が好きであり続けている。人間的成長と、映画の嗜好に、相関関係はないという生きた例証。あるいは、人間的成長がないという欠陥なのかもしれんけれども・・・。爆。
・「ザ・シューター/極大射程」
大体のおいて同上。こっちの方が映画としてクオリティは低いが、個人的にはこっちのが好き。マーク・ウォールバーグが2発も撃たれてるのに、全速力で逃走なんかしちゃうの見れば、そりゃニヤニヤもする。しないか。爆。
・「ブリッジ」
社会派ドキュメンタリーだけれども、ドンデモ映画というニッチに鎮座。
・「それでもボクはやってない」
邦画/洋画問わずに1本挙げろと言われたら、やっぱコレ。テーマも然る事ながら、緻密に構成され、無駄なシーンが殆どない事を再見して確認。素晴らしい。映画として楽しませ、かつ、観客の心にしっかりと問題意識を打ち込む、という社会派映画としてのお手本と呼ぶべき作り。全ての日本人が見るべき大傑作。DVD購入検討中。
---全体としての総評---
基本的には今年も洋画中心の鑑賞。洋画陣営は安定していて、月に1本位はハッっとさせられる作品があった。
対して邦画は、一昨年とっても元気だっただけに、稼いだお金を盛大に使っているなという印象は受けた。
「どろろ」
「青き狼 ~地果て海尽きるまで~」
「そのときは彼によろしく」
「俺は、君のためにこそ死ににいく」
「西遊記」
「HERO」
等大作、話題作がバンバン作られた。年末には「椿三十郎」もあったし(コケたけど)。どれも見てはいなけど、やっぱり日本映画界がまだまだ成熟してないという事なんだろう。せっかく稼いだお金が身に付かないというかなんとうか。
もちろん、あまり映画を見ない客層をターゲットにしているこれらの映画な訳だが、そういう映画こそ、丁寧に作り込み、観客に映画独自の面白さを伝える努力を最大限に払い、新たな映画好きを増やす戦略を執るべきなのだが(そしてそういう所にこそお金をかけるべきなのだが)、そういった気配はなし。どれもどれもテレビドラマの2時間拡大版に過ぎず、コアな映画ファンとそうでない層との溝は埋まらず。
映画の鑑賞スタイルが完全に2局化しているのは以前からだが、もっと、手軽/気軽かつ有意義な時間の過ごし方としての映画鑑賞というスタイルが拡がると色々と変わる可能性がある。そうならないのは、スノッブな上から目線の映画ファンとか、話題性や流行だけで映画をバンバン作る日本映画業界に大きな構造的な問題あるわけで、その割をくうのは、いつも僕(ら)の様な普通の、只の、映画好きな訳だ。大体1800円の鑑賞料はいつになったら改定されるんだか・・・ごにょごにょ。
もとい
文句ばっか言ってるが、良かった邦画も幾つかある。
「サイドカーに犬」
「クワイエットルームへようこそ」
等、どちらも興行的には失敗だろうが、佳作。
今年も洋画中心の鑑賞になると思うが、なんでも良いから、おもしろい映画が一杯観たい。
---番外編---
一般性はないが、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は、完成度の高い作品だった。今のところ邦画の流れを変えるポテンシャルを有しているのは、こういうアニメ映画だけである。今年は、押井守の新作、宮崎駿の新作が控えている。また色んな記録を塗り替える事だろう。しかし、アニメ業界はアニメ業界で、いろいろ構造的な問題を抱えている・・・。うーむ。
あと、去年は、
「アイ・アム・レジェンド」
「ナショナル・トレジャー ~リンカーン暗殺者の日記~」
を観た。どちらも取るに足らない作品だった。
制作費の割りにはパンチ力不足。
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