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いやまあ、凄い作画だ。

アニメに多少詳しい人なら、この映画の監督・新海誠という名前は知っていると思う(知らない人はググッてね)。おそらく、日本アニメの中でもこれだけ画を作り込む人はいない。その点にだけ限れば、宮崎アニメよりも遥かに上を行っている。中でも今作は、光に対する拘りがハンパない。もちろんそれは主人公の心情の暗喩として機能するための重要な意味をもった要素で、それ故の拘りではあるんだろうが、それにしても凄い。シロート目にも思わず「凄い」と漏らしてしまった。それとこの監督は、アニメ畑の人間しては非常にカット割が上手い。よく切られている(この映画に関して言うなら、切れすぎていて、美しい画が勿体ないと思う事も多々だが)。とにかく、アニメーション技術について言えば、今、日本のトップ(つまり世界のトップ)を走っている。60分間、画を見ているだけでも満足出来るクオリティだ。

ただし、

脚本が素晴らしいかというと、素直に頷けない所はある。練不足というんではないし(むしろ練りすぎている)、人間ドラマとしての完成度は高い。今の言葉で言えば、イタイと評されかねない程の純愛ラブストーリーではあるが、それが主人公の強烈な自己憐憫故のものに過ぎない事を示すカットだってあるし、昨今の日本イタイ映画列伝(わかるよね?)の系譜には微妙に入らない。だけど、パッと見やっぱ青臭い青春映画で、爽やかさを通り越して、クサイ台詞があったりで、多分、女性から見れば受け入れがたい部分があるかもしれない。

ただし、

今、あるいは、嘗て青臭い少年であり、青臭い少年故の青臭い恋(それが片思いであれ、両思いであれ)をした事がある人は、必ず、最後のシーンで、孤独で、青臭く、ロマンチストである少年時代を過ごした人間しか感じる事が出来ないある種の憧憬を感じると思う。それは多分実写映画では絶対に表現できない域にまで達している。それ位に、この映画のラストシーンは、殆どすべてのとの男にとって強烈なインパクトを与えると思う。まあ、それが殆どすべての女性にとってはイタイという事になるんだけどね。男とは哀しい生き物だ・・・。はあ・・・。
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