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モンキービジネス 2009 Summer vol.6 箱号 モンキービジネス 2009 Summer vol.6 箱号
柴田 元幸

ヴィレッジブックス 2009-07-18
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春号は読んだので、夏号つっても、
夏も終わりです。秋号は10月20日発売!

春号に比べると、目玉的なものはないけれど、まあテーマが「箱」ですからね。
箱と言えば、個人的にはまず、安部公房の『箱男』が浮かぶなぁ。。。

箱男 (新潮文庫) 箱男 (新潮文庫)

新潮社 1982-10
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一番面白かったというか、素敵な話は、なんといってもリチャード・パワーズの『七番目の出来事』。これは、久しぶりに読んだ心がキューとなる感じの小説でした。ヒロインの生き方とかキャラクターがなんとも堪らないです。こういう女性はカワイイと思います。はい。素敵ですね。そして偶にはこういう小説もいいですね。はい。僕は、こういう負けると分かっていながらも闘い続ける人をどうしようもなく応援したくなります。特に女性。特に最近。

そういえば、パワーズの『われらが歌う時(上・下)』は読まねばと思いつつ買っていない。。。上下巻で、約7000円だからね。。。それに古川日出男の『聖家族』ですらまだ読み終わってないし、最近長い小説を集中して読み通す時間と集中力がもてないなぁ。。。でも、こんな素敵な短編読むと、買いたくなってくるな。

あと、気になったのはヘミングウェイの『in our time』かな。
柴田元幸の解説。

戦争や闘牛の一場面を印象的にスケッチした文章にも、また独自の魅力がある。誰もがなんとなく「文学的」と思ってきたような書き方をいっさい排して書こうとしている若きヘミングウェイの意欲は、これらの小品からいっそう生々しく伝わってくる。

『monkey Business 2009 Summer vol.6 箱号』  - in our timeについて p202-p203

ヘミングウェイは、『日はまた昇る』とか『武器よさらば』とか読んで、「ケッ」とか、「ふーんハードボイルドねぇ。。。」とか斜に構えてたけど(素直じゃない。よくない性格だ。)、素直にこの超短編を読んでみると、柴田元幸さんの言う様に、既存の文学に抗うようにして、自らのスタイルを確立しようとしていたヘミングウェイのエネルギーと不安が確かに伝わってくる気もして、なんかグッとくる。もちろん、それは内容とはあんまり関係ないけど、それが作中の若者たちの持つ不安と上手くシンクロしている。この短編を一生懸命書いているヘミングウェイを想っても、またグッとくる。
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