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アカデミー賞最多ノミネートだったのに残念だったね。
悪くない作品ではあったけど。。。

この監督

デヴィッド・フィンチャー - Wikipedia

全部見ているんだけど、基本的には好きになれない監督である。映画は凝った画さえあえれば何とかなると思っている節がある。というか画が全てだ的なカットがありまくりである。こういうのは映画作りに対する姿勢として支持できない。プロットをひとつひとつ押さえずに(監督の頭の中では押さえているつもりなんだろう・・・多分)、そういう「どうよ!」的な画をドーンと出して、「はい、次のシーン」が多すぎる。こういうのは本人は気持ちいいのかもしれないけど、観てる方はしらける。

主人公の心情の変化を丹念に追うとか、ちょっとしたカットで劇的な心理描写をしてみるとか、そういう基本的な事が出来ないのに、「ドーン」ていう画だけは好きです。というあり方はやっぱ監督としては駄目だ。

とここまで言っておいてなんだけど、ベンジャミン・バトンはそんなフィンチャーにしては、少しはしっとりした演出が出来る様になったね。良かったね感はあった。画を物語の必然として位置づけれているかと言うとそうでもないけど、まあなんとか分かるよというあたり。作品自体も、人生を逆に生きる男を主人公としながらも、悲劇性は薄く、淡々と彼の人生を描くという内容だったのも幸い。ブラピは相変わらず端正だし、ケート・ブランシェットも悪くなかった。

ただし、特殊メイクがいかんともし難い。。。もうちょっとなんとかならんのか?

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